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世界選手権金メダルの坪井智也が村田諒太以来のA級プロテスト合格「静岡から初の世界王者目指す」デビュー戦は3・13両国

スポーツ報知 2025年2月6日 16時0分

 世界選手権日本人初の金メダリストとなった坪井智也(28)=帝拳=が6日、後楽園ホールでA級(8回戦以上)プロテストを受験し、即日合格した。アマで顕著な戦績を収めた選手だけが認められるA級での受験は、2013年4月の村田諒太氏(12年ロンドン五輪金、元WBA世界ミドル級スーパー王者)以来2人目となった。

 合格証を手にした坪井は「緊張もなく、楽しくできた。A級デビューはたくさんいるわけではないので、うれしい」とプロとしての第一声を口にした。筆記試験の後に行われた3ラウンドのスパーリングでは、同門の那須川天心のスパーリングパートナーを務めるWBCバンタム級シルバー王者のアレハンドロ・ジャイル・ゴンサレス(25)=メキシコ=を相手に、回転の速いパンチや上下への打ち分けを披露した。ジムでも何度かスパーをしたというゴンサレスは「テクニック、スピードがあって、すごい将来性を感じる」と、評価した。

 坪井は11歳からボクシングを始め、浜松工から日大に進学。2014年から全日本選手権4連覇を達成。卒業後は自衛隊体育学に進み、2021年ベオグラードでの世界選手権で日本人初の金メダルを獲得した。パリ五輪への出場を惜しくも逃したことでアマからの引退を表明。しかし、同学年のWBA世界バンタム級王者・堤聖也(角海老宝石)のスパーリングパートナーを務め「まだ、まだ自分もできる」と翻意し、先月27日に帝拳ジムからのプロデビューを表明。会見の際には「最短で世界を狙いたい」と決意表明していた。

 目標はもちろん世界チャンピオン。「まだ試合をしていないので大きなことは言えませんが、静岡から世界チャンピオンが出ていないので、地元を盛り上げるためにも静岡県出身初の世界チャンピオンを目指します」。デビュー戦は3月13日に両国国技館で行われるトリプル世界戦の前座で、スーパーフライ級8回戦が予定されている。

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