巨人の岡本和真内野手(28)が6日、キャンプ初の休養日だった前日5日に開催された同級生会「96年会」でライデル・マルティネス投手(28)と結束を深めたと明かした。宮崎市内の飲食店で名物の地鶏などを食べて交流。前中日の守護神と初めて会話し「なんか、イカにはまってましたよ。ゲソ焼き」などと舞台裏を披露した。不動の4番と守護神候補の新助っ人が早くも意気投合した。
すぐに打ち解けた。岡本は「96年会」でマルティネスと向かい合って座った。「ちゃんと話したのは初めてです。話さんでしょ。今まで会うことないし。すごい楽しそうにしてくれたので」。昨年まで中日の絶対的守護神で難敵だった右腕と初交流。笑顔が絶えなかったといい、2人の距離は一気に縮まった。
岸田、船迫、泉、森田も含めた同級生会。岡本や泉が自身のインスタグラムに集合写真をアップしていた。一夜明け、岡本はマルティネスの様子について「なんか、イカにはまってましたよ。イカ焼き、ゲソ焼きっていうんですか。初めて食ったって。ずっと食ってたっすよ」と詳細を披露。宮崎名物の地鶏の香ばしさも感じながら親睦を深めた。
昨年12月のマルティネス入団決定前、シーズン終了時点で「96年会」は計画されていた。発起人が岡本だった。泉は「初めての同級生会で。基本あいつ、ホテルから出ないんで。去年、急に、珍しく『キャンプ中にメシ行こうか、同級生会やろうか』って言ってきてくれて」と回想。普段の岡本は遠征先ではホテルの食事会場で食事し、キャンプ中も外食はほとんどしないだけに、チームメートから見ても意外な行動だった。
昨年は4年ぶりリーグ優勝も日本シリーズ進出を逃した。2025年シーズンは29歳になる。96年度生まれで結束してチームを引っ張り、盛り上げていこうとの思いが同級生会の発案につながった。「僕が外に出ないので、僕が言い出さないと始まらないアレだったんで」。そこにマルティネスという超大物も加わり、歓迎会も兼ねる形に。助っ人右腕は「本当にみんないい人で、みんなと仲良くやっています」と早くもチームに溶け込んでいる。
チームは田中将、甲斐、キャベッジらを含め大型補強で戦力アップした。4番・岡本が打ち、抑えのマルティネスが仁王立ちして試合を締める。そんな展開が多くなればなるほどリーグ連覇、13年ぶり日本一が近づく。「(同級生会を)やって良かったなと思っていました」と岡本。投打の主力コンビはすっかり意気投合した。(片岡 優帆)