巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手(18)=花咲徳栄=が2軍キャンプ第2クール初日の6日、ひむかスタジアムで初めて行われたシートノックで遊撃に入り、軽快な動きを披露した。「捕ること優先になって、形はまだ意識できるレベルにはなっていない」と厳しい自己評価ながら、川相2軍野手総合コーチからは「実戦形式は初めてだったけど、いい動きだったと思いますよ」と合格点を与えられた。
小林、増田大ら1軍経験豊富な先輩との初シートノックに「みんな球がきれいで強い。軽く投げているけど、正確なところにボールがいく」と驚きながらも、ドラ1は今できる自分のプレーを貫いた。連日の“川相塾”では捕球から送球までの流れをスムーズにするため、グラブの土手に近いところで捕球する基礎練習を積んでおり、この日も全体練習後に腕を磨いた。
キャンプ初のオフは1軍で奮闘する浅野と食事へ。「一緒に頑張ろう、一緒に1軍でできたらいいね、みたいな話をしてもらいました」と同じくドラ1高卒野手の先輩と有意義な時間を過ごした。打撃練習では育成3年目の最速159キロ右腕・田村と対戦し、8スイングで安打性の打球を2本マーク。11日には若手主体の紅白戦が予定されている。「そこまでに何とか投手のボールに慣れたい」と攻守でレベルアップを図っていく。(臼井 恭香)