ドジャース・大谷翔平投手の預金口座から約1700万ドル(約26億円)をだまし取ったとして、銀行詐欺罪などで有罪を認めている元専属通訳の水原一平被告(40)に対する量刑言い渡しが6日(日本時間7日)に米カリフォルニア州の連邦地裁で行われる。連邦地検は禁錮4年9月と釈放後3年間の保護観察処分、大谷への約1700万ドルの賠償などを求刑。被告は重度のギャンブル依存を理由に、禁錮1年6月が妥当だと情状酌量を訴えている。
昨年3月、ドジャースの韓国遠征中に、大谷の銀行口座から約1700万ドルが違法ブックメーカーに不正に送金されていたことが発覚。水原被告は当初「違法ブックメーカーに脅され大谷が送金」と説明するも、実際は無断で送金していた。ドジャースから解雇され、同年5月、水原被告が司法取引に応じ、銀行詐欺罪と虚偽の税務申告罪を認めた。
水原被告は1月23日に提出した書面で、身の回りの世話のため大谷宅近くに家を借りる必要があり、高額な家賃などで出費がかさんだなどと主張。金に困り「やりくりの助け」になると考えてスポーツ賭博を始めたとしている。一方連邦地検はギャンブル依存が長期的との客観的証拠はないと異議を唱えている。