Infoseek 楽天

東京世界陸上スペシャルアンバサダー・織田裕二、TBS・メインキャスター務めた13大会で最も印象的だった瞬間

スポーツ報知 2025年2月7日 6時15分

 東京世界陸上(9月13~21日、東京・国立競技場)のスペシャルアンバサダーを務める俳優の織田裕二(57)が6日、都内での取材会にやって来た。1997年のアテネ大会から2022年オレゴン大会まで13大会連続で中継局TBSのメインキャスターを務め、今大会はスペシャルアンバサダーに就任。日本では18年ぶり、東京では34年ぶりの開催となる祭典に向け、日本の注目選手やメダルへの期待など、熱~い陸上愛を語り尽くした。

 東京世界陸上の開幕まで、あと218日。スペシャルアンバサダーに就いた織田は、ワクワクが止まらない様子だった。日本の有力選手を挙げるたびに、徐々に言葉が熱を帯びた。

 「日本人選手に期待しているのは皆さんと同じ。北口榛花、サニブラウン、橋岡優輝、田中希実…。女子の100メートル障害にも強い選手がいっぱいいますよね。もしかしたら東京で、地元の風が吹いたら、一番上のメダルも見えてきたらとか。夢がどんどん膨らんでいきます」

 女子やり投げで2連覇を狙う北口(26)=JAL=、男子100メートルで2大会連続ファイナリストのサニブラウン(・ハキーム、25)=東レ=、男子走り幅跳びで3大会連続出場の橋岡(26)=富士通=、女子5000メートルで前回8位入賞の田中(25)=ニューバランス=らを一気に並べ、織田は目を輝かせた。

 「34年ぶりの東京開催なので、僕はこれが最後で、もう見られないと思っています。貴重な東京大会を満喫したい」

 1997年のアテネ大会からスタジオキャスターを務め、07年大阪大会からは現場キャスターに。数々の歴史的瞬間を目撃してきた。特に2009年ベルリン大会でウサイン・ボルト(ジャマイカ)が男子100メートルの世界新記録(9秒58)を出した時は印象的だったとし、「一瞬で世界が変わった。静寂から空気が破裂したようだった」と振り返った。現地で見ることに意味があると力説した。

 「どれくらい速いとかって、テレビではなかなか伝わらない。一回生で見たら『はやっ!』て、わかると思います。100メートルで10秒切るってこういう感じなんだとか、跳ぶのもすごいです。(男子走り幅跳びは)8メートルくらい跳びますよ。本当にびっくりします。現場で、近くで見られることってなかなかない。海外で見るのは大変。そうじゃないチャンスなので、ぜひ、いろいろな競技があるので見てほしい」

 陸上への愛情が尽きることはない。自身の経験も踏まえて大会の熱を伝え、PRしていく。(手島 莉子)

この記事の関連ニュース