昨季限りで阪神から戦力外通告を受け、DeNAに移籍した岩田将貴投手(26)が6日、宜野湾キャンプでライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板。“左キラー”に名乗りを上げた。
生き残る術は、理解している。梶原に対しての初球。左腕は内角へズバリと直球を投げ込んで空振りを奪った。「そこが自信のあるところなので、1球でしたけど、よかったです」。上体をかがめ、サイドから投げ込む独特なフォームで森、度会、井上もほんろう。対した8人中4人の左打者を封じた。
阪神の4年間で1軍経験はなかったが、昨季は2軍で46試合すべて救援で登板。左打者への1割7分6厘という被打率の低さを買われてDeNAへ移籍。昨季、DeNAの救援左腕で20試合以上に投げたのは48登板の坂本だけ。大原1軍チーフ投手コーチは「打者が見づらいというのが長所。配球スタイルを変えればいけそう」と“左キラー”として期待する。
中学1年から続く今のフォームは、当時ソフトバンクでセットアッパーとして活躍した森福をまねたもの。「ベイスターズにいないタイプと思われたい」と岩田。新天地で輝く星となる。(秋本 正己)
◆岩田 将貴(いわた・まさき)1998年6月16日、福岡県生まれ。26歳。九産大九州から九産大に進み、2020年の育成ドラフト1位で阪神入り。22年に支配下登録されるも1軍登板はなく、昨季限りで戦力外通告を受けてDeNA入り。178センチ、75キロ。左投左打。背番号68。年俸560万円。