広島は6日、宮崎・日南キャンプで6日間の第1クールを終えた。
この日、2日連続のシート打撃では6投手が登板。昨年の現役ドラフトで初の2巡目指名で日本ハムから移籍した鈴木健矢投手は、最速122キロという投球で打者5人を無安打。ドラフト2位・佐藤柳(富士大)、同3位・岡本(甲南大)は初めてフリー打撃に登板し、それぞれ25球で安打性は1本と2本という投球でアピールした。
第1クールは連日、特に若手は猛練習を繰り広げた。新井監督は「いい目をしていた。みんな、よく頑張ってると思います」と、振り返った。また、一番印象に残った選手について「やっぱり塹江さんですかね」と、キャンプイン前日に開幕投手に“指名”したリリーフ左腕を挙げた。
練習後の新井貴浩監督の主な一問一答は以下。
―第1クールが終わった。どんな感想か
「選手は体がバキバキだと思いますけれど、投手はいい球を投げてましたし、野手もしっかり振れてる印象です」
―野手陣は連日、連続ティー打撃、ロングティーを実施してかなりの量を振り込んだ
「普通じゃないですか? 若い選手が多い。しっかりやってもらおうと思ってますので」
―若手の姿を見て
「いい目をしてたと思います。6勤、長かったですけど、次の日のことを考えるじゃなしに、1日1日を全力でやってもらいたいと思っていた。みんなよく頑張ってると思います」
―この日はフリー打撃で新人2人が好投。シート打撃では新加入の鈴木選手らがアピールした
「しっかり各自が練習してきたんだなと見えました。また今日は、塹江もいいボール投げてましたし、私は聞いてないんですけれど、彼の方から『順調です』と言ってきたんですよね。『え? 何が?』って。ちょっと意味わからなかったです(笑)」
―キャンプイン前から開幕投手は「塹江」と明言。本人には伝えたか
「ええ。もう、伝え終わっています」
―新加入の鈴木投手の投球について
「やっぱり面白いボール投げますね。アンダースローなんですけれど、すごく緩急が効いた、奥行きのあるピッチングを見せてくれました」
―第1クールで印象に残った選手は
「みんな頑張っていた。あえて1人だけ挙げるとすれば、やっぱ塹江さんですかね。もう“その気”になってくれてるので、そのままいってくれれば」
―休養日の7日は由宇キャンプの2軍が日南入りあした2軍が日南入り。メンバーの入れ替えなど
「ないです。紅白戦が入ってくるので、投手も野手も呼ぶのは呼びます」
―昨秋に左肩を脱臼した影響が心配されるドラ1・佐々木選手は引き続き2軍調整か
「そう。向こうで(トレーナーから)ゴーサインが出たらこっち(1軍)に呼びます。この前も(2軍のライブBPで)2本(スタンドに)放り込んでいるし、報告は聞いている。『振りが強い』『打球の音が違う』と」
―まずは左肩を万全に
「焦らせる必要はない。しっかりじっくり。まだゴーサインが出てないから」 ―紅白戦に佐々木選手を呼ぶことは
「今のところ呼ばない」
―休養日を挟んで8日から第2クール
「(9、10日に)紅白戦もありますし、徐々に実戦形式の練習っていうのが入ってくる。そこでまた、いいアピールをしてもらいたいと思います」