◆第65回きさらぎ賞・G3(2月9日、京都競馬場・芝1800メートル)
2つの勲章を狙う。きさらぎ賞で、15年ルージュバック以来4頭目の牝馬Vを目指すエリカアンディーヴ。父はブリーダーズCジュベナイルターフなど米G1・4勝のオスカーパフォーマンスで、外国産牝馬が勝てば史上初の快挙だ。吉岡調教師は「力関係を測るために挑戦します」と意気込む。
初戦は半馬身差で快勝した。スッと好位につけると、直線入り口まで持ったまま。ラストは着実に、長く脚を伸ばし、ゴール手前で2着馬を差し切った。吉岡師は「調教をしっかりやってもカイバ食いが減らず、調整しやすい。メンタル的に同世代の牝馬よりも余裕があるが、走りには集中します」と長所を挙げる。
牝馬限定のエルフィンS(京都・芝1600メートル)ではなく、牡馬混合重賞を選択。その理由を「距離は詰めたくなくて、むしろ延ばしたい」と明かす。今回は新馬戦と同舞台で、適性の不安はない。また、「いい意味で、1回使ってピリッとしました。前回よりハミも取るようになって、競馬はしやすいと思います」と上積みも強調。牝馬クラシックの前に、強力牡馬をなぎ倒す。