◆第75回東京新聞杯・G3(2月9日、東京競馬場・芝1600メートル)
第75回東京新聞杯・G3(同、東京)では、短期免許で活躍するレイチェル・キング騎手(34)=英国=が、サクラトゥジュールとの連覇へ期待を込めた。
人馬そろっての連覇へ、“姐さん”の士気は高い。キングは東京新聞杯でサクラトゥジュールと4回目のコンビ。昨年の同レース、今年の京都金杯と重賞を2度制した好相性の相棒に「前走では去年乗ったときよりも成長を感じたし、トップハンデで勝てた。今回も楽しみにしています」と期待を込めた。
自身の注目度も上がる一方だ。短期免許で来日した昨年に16勝を挙げ、女性騎手初のJRA重賞2勝を達成。今年も来日初週でいきなり京都金杯を勝ち、ここまで7勝。強烈なインパクトをファンに与え、SNS上では敬意を込め“キング姐さん”と呼ばれている。「ソーシャルメディアはあまり見ないので」と苦笑いしながらも、「たくさん応援してくれてうれしいですね」と感謝を口にした。
昨年のアメリカJCCのチャックネイトを含め、重賞は全て身元引き受け調教師である堀厩舎の管理馬で勝利。「様々なことをサポートしてくれている。本当にありがたいし、結果で応えたい」と気合がみなぎる。この日は翌週の共同通信杯でコンビを組むサトノカルナバルの1週前追い切りにまたがり、美浦・Wコースでこの日最速のラスト1ハロン11秒1をマーク(5ハロン66秒0)。同厩舎での重賞騎乗が続く。
日本で過ごす2度目の冬に、「ご飯はおいしいし、昨年と同じ街に住んでいるからだいぶ慣れてきました。道も分かるようになったしね」とニッコリ。短期免許の期限は3月4日まで。快進撃はまだまだ続きそうだ。(角田 晨)