ソフトバンク・前田純投手(24)が6日、宮崎キャンプでフリー打撃に登板し、開幕ローテーション入りをアピールした。石塚に25球を投げ、19スイングで安打性4本。球種を予告した真ん中への投球で2本のサク越えも許したが「だいぶ詰まらせたりできた。手応えは大きかった」と納得した。
22年育成ドラフト10位。昨季中に支配下選手登録され、プロ初登板勝利も挙げた。ライバルの大津とともに一番乗りで打者と対戦。先発は有原、モイネロ、スチュワートが当確。上沢、大関も有力で、小久保監督は「残り少ない枠。本人たちも分かっている」と、仕上がりに目を細めた。
昨季限りで引退した和田アドバイザーの自主トレ門下生。チーム関係者によると、和田氏が「カーショー(ドジャースからFA)のようになれる」と期待していたという。189センチの長身で、落差の大きなカーブも武器。師匠がメジャー通算212勝左腕に重ねた逸材は「開幕から(ローテ)定着を」と意気込んだ。(安藤 理)