Infoseek 楽天

柏リカルド・ロドリゲス監督 伝統のちばぎん杯へ「勝ちにこだわる」…攻撃的なサッカー浸透にも手応え

スポーツ報知 2025年2月7日 16時43分

 J1柏のリカルド・ロドリゲス監督が7日、オンラインで取材に応じた。2週間鹿児島で行ったキャンプについて「いいトレーニングを重ねることができました。選手たちも意欲的に取り組んでくれましたし、価値あるトレーニングマッチもいい形でプレーすることができました」と総括した。

 20年には徳島をJ2昇格、21年に浦和を天皇杯王者に導いたロドリゲス監督は「攻撃的で主導権を握るサッカー」を掲げる。相手に合わせてフォーメーションを自在に変えるスタイルが持ち味だが、その複雑さゆえ選手の特長を細かく把握することが重要となる。徳島時代から大切にしているという1対1での面談を選手全員と実施。希望ポジションや自身の強みなどを話し合い、各選手の解像度を上げた。

 これまでは聞いてなかったという「選手1人1人の趣味について」の質問も追加。ゴルフやサウナなどの回答が出たといい、「選手がどういう特徴を持ってるのかを把握する上ではいい質問だと思った。色々と面白い返答を得ることができました」と手応えを明かした。

 始動直後からフィジカル練習やゲーム形式など強度の高い練習を行っており、FC東京から加入したMF原川力も「ここ5、6年で一番きついかもしれない」と語る。その成果か、鹿児島キャンプで行われたトレーニングマッチでは鹿児島に6―0(45分×3)、韓国・済州に6―1(35分×4)、FCソウルに4―4(45分×4)と3戦で16得点を記録している。

 昨季までとは一変した攻撃的なサッカーが浸透しつつあり、DF古賀太陽も「全員が迷いなくスムーズにプレーできている。攻撃面においてボールを触る機会が明らかに増えましたし、しっかりつないでプレーすることに楽しさをすごく感じている」と変化を実感。指揮官も「ゴール数に現れている通り、私が期待しているものを選手達が理解して表現してくれている。各ポジションに拮抗(きっこう)したレベルの選手が複数いるので、選ぶのが難しい」とうれしい悲鳴を上げた。

 9日には毎年恒例のJ2千葉とのプレシーズンマッチ「ちばぎん杯」(フクアリ)を控える。ここ2年は連敗しており、生まれ変わったチームを見せるには格好の場となる。「今シーズン何を目指しているのか、選手たちには明確にピッチの中でサポーターの皆さんの前で表現して欲しい。どういう試合か関係なく目の前の試合の勝ちにこだわるプレーを今回も求めたいと思いますし、勝者のメンタリティーと共に勝ちを目指して我々のスタイルを貫いていきたい」。ロドリゲス新監督の下、シン柏の船出を飾る。

この記事の関連ニュース