巨人に新加入したライデル・マルティネス投手(28)が7日、1軍宮崎キャンプ第2クール2日目に初めてブルペン入りし、周囲の度肝を抜いた。捕手を座らせて30球を投じた助っ人に、阿部慎之助監督(45)は「とんでもねえな」と仰天。同時間にブルペンで投球していたエースの戸郷翔征投手(24)も「バケモン」と衝撃を隠せなかった。NPB通算166セーブの新守護神が、キャンプ初の投球練習でいきなり格の違いを見せつけた。
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阿部監督は「ライデル効果」に大きな期待を寄せている。「初ブルペンの割にすごい球を投げていた。フォークも良いとこに投げてたよね。遠めから見ても落ちてるのが分かる。練習もメチャクチャやるみたいだし、良い相乗効果になると思う」と周りに好影響を与えるメリットも挙げた。
4年総額50億円、推定年俸12億円。超大型契約にも慢心なく、キャンプ序盤から下半身強化やランニングを黙々とこなしてきた。この日はケラーもブルペンで熱投して仕上がりの良さを披露。指揮官は「たぶんライデルの影響はあると思うよ。バルちゃん(バルドナード)もね。一緒に練習やって刺激もらってるだろうから。良いことだと思う」と助っ人リリーフトリオが互いに高め合う様子を歓迎した。
大勢、高梨、船迫らも含めた救援陣は超強力。ライデルの絶大な存在感が投手力のさらなる強化につながっていく。(巨人担当キャップ・片岡 優帆)