◇カーリング日本選手権 第6日(7日、神奈川・横浜BUNTAI)
女子の2次リーグ(L)最終戦で、すでに決勝トーナメント(T)進出を決めている五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレが、フィロシーク青森を12―4で下し、1次Lから6連勝。上位3チームが4勝1敗で並び、直接対決でも1勝1敗ずつだったため、ドローショットチャレンジ(DSC)の結果により、フォルティウスが1位で9日の決勝に進出。2位の北海道銀行、3位のロコが8日の準決勝で対戦する。
ロコが抜群の安定感を取り戻した。第1エンド(E)に3点、第3Eに4点と序盤からビッグエンド連発で、フィロシーク青森は第8Eに自ら負けを認めるコンシード。1次Lから怒とうの6連勝で8日の準決勝に駒を進め、スキップ・藤沢五月(33)は「チーム全体として調子が上がってきている。ショットの成功率、しっかりチャンスをものにする部分もできている」と手応えを語った。
準決勝の相手は今季2勝5敗。今大会でも唯一、初戦で黒星を喫した北海道銀行だ。2年ぶりの王座奪還へ高い壁だが藤沢は敗戦を踏まえ「戦い方、戦術、自分たちから改善できる部分があった。作戦の一つを変えるだけでガラッと変わる」と反省点は洗い出している。「自分たちらしい試合をドカンと見せつけるだけ。勢いは持っている。この流れのまま、きっちりロコ・ソラーレを見せたい」と、2大会連続五輪メダリストの勝負強さを大一番で見せつける。(手島 莉子)
◆ドローショットチャレンジ(DSC) 複数チームが同勝敗で並び、当該チーム間の対戦成績が同じだった時の順位決定に用いる。各試合前に先攻後攻を決めるため両チームの代表がラストストーンドロー(LSD)と呼ばれるドローショットを2投行い、ハウス中心からの距離の合計が小さいチームが、有利な後攻からスタート。LSDの悪い数値を2投除いた平均距離がDSCとなる。