フジテレビ系「週刊フジテレビ批評」(土曜・午前5時半)は8日、元タレント・中居正広氏と女性とのトラブルをきっかけに騒動に発展したフジテレビ問題を受け、視聴者から「週刊文春が中居氏と女性のトラブルを報じた記事を一部修正したことについて」の意見を紹介した。
40代女性から「フジテレビへの不信不満等は週刊文春の記事修正とはあまり関係はないですよ。問題をすり替えないでください。企業姿勢を問われているのですよ。謙虚に自社を反省して悔い改めてください。今のフジの番組を見ていると現場の人たちの勘違い、傲慢さも見受けられて会社そのものが現場も含めて腐敗していると感じます。本当に改革する気があるのですか?」との意見を番組では伝えていた。
記事修正は、週刊文春が昨年12月26日発売号で元タレントの中居正広氏と女性との会食を巡るトラブルを報じた第1弾の記事について、同誌編集部が28日に週刊文春電子版でフジテレビ社員の関与について内容の訂正を発表し、謝罪したもの。
当初、女性がフジ社員から会食に「誘われた」としたが、その後の取材で「中居氏に誘われた」などと判明したとしている。電子版に掲載された訂正文では、女性がこの会食を「フジ社員がセッティングしている会の“延長”と認識していた」とし、1月8日発売号以降の第2弾では訂正した内容で報じていると説明していた。
この訂正と謝罪を受け1月30日に同局の清水賢治社長は「あれだけの巨大なメディアは、言ってみますと昔と違ってテレビや新聞のこういうメディアと。今の文春さんはかなり影響力が絶大なメディアだと思います」と話し記事の訂正を出したことに関しては「私は『なぜあのタイミングで出したのかな』というのが一番疑問に思ったところです。さらに、報道をちゃんと見ていると1月の6日に実は分かっていたというと、(フジテレビの)最初の17日の会見前でもあるんですね」と指摘。「そういうところというのは、一連の週刊誌報道がある意味ベースとなるような質問を(メディアが)終始してしまうものですから、その基盤となっているベースがどういうファクトだったのかという。ベースが崩れる、ベースにほころびがあると、皆様にとっても真相のことが。そこから組み上げていく、上に上げていく物が崩れてしまう。そこらへんはもう少しきちっとした対応が必要なんじゃないかなと思います」と説明を求めた。
さらに、調査次第では訴訟なども視野に入れるかという質問が投げかけられると「あらゆる選択肢を検討のもとにあります」と回答。しかし「ただし、それをどのように行使するのかというには、今、第三者委員会の調査を継続しています。ここに対する阻害要因になってはいけませんし、感情的なものというのは各取締役の皆さんの中にあるのですが、それとは別に実際に今行われている調査と平行して動いているわけですし、しっかりと冷静に検討して対応していければ」と述べていた。