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【日本ハム】「ご先祖さまに感謝して投げたい」北山亘基が家紋入りグラブで開幕ローテ入りアピール

スポーツ報知 2025年2月8日 7時18分

 日本ハムの北山亘基投手(25)が7日、今キャンプ3度目のブルペン入り。最多となる100球を投げ込み、順調な仕上がりをアピールした。今季からグラブのウェブ(親指と人さし指の間をつなぐ網状のパーツ)部分には、北山家の家紋「丸に片喰(まるにかたばみ)」をデザイン。“教授”の愛称で呼ばれる理論派が、ご先祖様への感謝も込めて、目標に掲げる開幕ローテ入りへ歩みを進めていく。

 うなりを上げるように、北山の強い真っすぐがミットを叩いた。ブルペン捕手から、思わず「速っ」という声ももれたピッチング。今キャンプ3度目で最多の100球を投げた右腕は「(球速は)150ぐらいだと思います。(捕手が)速いなと言ってくれたので、手元の速さというか、ミットに入る手前のボールの強さを言ってくれていたんじゃないかと」とうなずいた。

 家名も背負いマウンドに立つ。今季からグラブのウェブ部分に北山家の家紋をデザインした。清水次郎長も使ったという「丸に片喰」と呼ばれる家紋で、家紋の下には「北山家」の文字も入れている。「家紋を模様にしたんですけど、遊び心で。実家にあったんですよ。ご先祖様に感謝して投げたいなと思います」と説明した。

 “教授”の愛称にふさわしく、論理的に体を仕上げてきた。真っすぐに立つことを大切にし、左右50%ずつのバランスで立つことから始まるが「話すと1日かかる」という理論のもと、ロスなくミットに向かって力を集約して投げることを目指している。軸が崩れるウェートは行わず、ブリッジ、倒立など軸を意識する中で自重で行うメニューで筋量も増えた。「高強度のトレーニングはずっと継続している」と自負している。

 2年目は14登板で6勝5敗、防御率3・41。3年目の昨季は14登板で5勝1敗、防御率2・31だった。名を上げるため、最初に目指すのは開幕ローテだが、そこは通過点に過ぎない。「もちろん、開幕ローテを狙っていく気持ちでやっています。終わったときに1年間回れたというところが大事。シーズンも見据えて、しっかりやっていきたい」。若手の成長もあり、激しくなったローテ争い。理路整然と1枠を奪う準備はできている。(山口 泰史)

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