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【日本ハム】「谷口きゅんBALLPARK発」体のキレは抜群!昨年とは違う野村に期待しかない

スポーツ報知 2025年2月8日 8時24分

 選手11年、引退して4年。今年も沖縄で2月1日を迎えました。当時を振り返ると1月31日の夜は、寝る際に気持ちがそわそわしていたのを思い出します。

 選手たちのプレーを見ていると、“内に秘めた思い”というものを随所に感じます。キャンプ初日から投手陣が200メートルを10本以上走っているのはこれまでに見たことがなくて、自主トレーニングで身体をつくってきたからこそのメニューの強度なのかなと思います。普段は仲のいいチームですが、ユニホームを着たときの緊張感は鬼気迫るものがありました。

 特に外野手はしれつな争いです。どの選手が出ても遜色ない、レベルの高いチームになってきているなと思います。毎年、昨年以上の期待をさせてくれる万波選手の攻守にも注目ですし、選手会長でもある松本剛選手は22年に首位打者(打率3割4分7厘)のタイトルを獲得しましたが、ここ2年は納得のいくバッティングができていません。本人が一番悔しいだろうし、まだまだこんなもんじゃないだろうと思って見ています。当てる技術が高い選手だからこそ、もう一度、体の強さを求めて練習しているのかなと思います。遅くまでバットを振っている姿もあるので報われてほしいですね。

 昨年、がむしゃらにバットを振って結果を出した水谷選手は今年、考えながら練習をしているようにもうかがえます。今川選手や五十幡選手、育成選手の山口アタル選手もアピールしています。2軍には勝負強い浅間選手や若い選手がいて、本当に楽しみな外野陣だなと思います。

 9年ぶりのリーグ優勝、日本一へキーマンを選ぶとするならば野村選手です。昨季は思うような活躍ができなかった。チームはいい結果に終わり、「自分抜きで」と思ったら相当悔しいだろうなと。そんな中、開幕4番に指名されて、キャンプ初日から守備の一歩目がすごく速く、体にキレもあり、「昨年とは違う」と思えるようなスイングをしているので期待しかないですね。

 長打を打てる選手がそろっていて、それぞれがキャリアハイの成績を残すことができれば、シーズン終了後に笑顔が見られるはず。それぞれの選手が高い目標を立て、強い気持ちを持って戦っていけば絶対に優勝できると思います! 今シーズンのファイターズからも、目が離せません!

 ◆谷口 雄也(たにぐち・ゆうや)1992年6月1日、三重県生まれ。愛工大名電高から2010年ドラフト5位で日本ハムに入団。16年には自己最多83試合の出場で日本一に貢献。通算成績は272試合で打率2割4分1厘、7本塁打、42打点。現役引退後の22年にエスコンフィールドを運営するファイターズスポーツ&エンターテイメントに入社。コラムタイトルは現役時代の愛称「きゅん」から。

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