パドレスがパイレーツからFAのC・ジョー内野手(32)と契約間近であると7日(日本時間8日)、米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」でパ軍の番記者を務めるD・リン氏が自身のXで伝えた。
ジョーは中国系アメリカ人。2023年は自己最多の133試合に出場し、打率2割4分7厘。11本塁打、42打点もキャリアハイだった。19年にはドジャース傘下3Aオクラホマシティーに所属していた。
今オフのパ軍は、前オーナー・サイドラー氏の死後に経営から排除されたと訴える同氏の妻らが、球団経営権を求めて前オーナーの兄弟を提訴するという“お家騒動”が勃発。この影響から補強が進まず、佐々木朗希(ドジャース)の獲得に失敗。プロファー、ヒガシオカ、スコットのFA選手が他球団に流出した。特にスコットは宿敵のド軍移籍という“失態”を招いていた。主力が減ったことでダルビッシュ、松井らの負担も大きくなるだろう。
それでも、前日6日(同7日)には前オーナー・サイドラー氏の長兄にあたるジョン・サイドラー氏が新オーナーに就任することが他の29球団からの投票により全会一致で承認されたと現地で報道された。1月28日(同29日)には球宴選出経験もあるE・ディアス捕手と再契約を交わし、今オフ初のメジャー契約を締結した。昨季13勝のキングとの年俸調停を避け、2年目オプション付きの1年契約(約12億円)で合意したとも発表された。チームが財政難に陥る中、今季こそ同地区ドジャースの牙城を崩したいところだ。