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柿谷曜一朗氏がJ選抜コーチで“最初で最後”の指導「SNSで潰れる選手もいる。そっとしてあげて」と選手を思いやる

スポーツ報知 2025年2月8日 12時58分

◆富士フイルム スーパー杯 ネクストジェネレーションマッチ(国立) U―18Jリーグ選抜4―1日本高校サッカー選抜

 U―18Jリーグ選抜のコーチとして、J2徳島で昨季限りで現役を引退した元日本代表FW柿谷曜一朗氏(35)が“初指導”を行った。Jリーグ選抜は4―1で快勝した。

 柿谷氏は試合後、「選手たちは勝ちたい気持ちをピッチで表現してくれた。この試合で何かが変わるというのは正直ないかもしれないが、一人一人の位置づけで、この試合に懸ける思いがすごく感じられた」と感想を語った。

 1月の引退会見では今後は指導者の道には進まず「サッカーの文化人として幅広く活動できたら」と第二の人生を思い描いていた。この日も「改めて指導者は向いていないと、しっかり感じることができたので自分の感覚は間違ってなかったなと。コーチの立場は(選手との距離が)ちょっと近すぎるかなという。それこそ僕はライセンスは何も持っていない」と話した。

 中学生として唯一入った柏U―18の15歳MF長南開史が、後半アディショナルタイムに試合を決める4点目のゴールを奪った。柿谷コーチは「開史はガス切れかなと思っていたが、最後までよく走っていた。最後のために休んでいたようで、いい意味でだまされた。彼の良さを最大限に引き出すには、結果を残すこと、プレーを何回も続けること(とアドバイスした)。彼はそれができる。最後の、シュートで終わる、振り抜くというのを彼には言っていて、その通りにやってくれて良かった」と喜んだ。

 未来ある10代の選手たちの活躍を見守った柿谷氏は「本当にそっとしておいてあげたい。SNSであったり、これだけ発信する場所が増えて、自分はすごいんだと勘違いしてしまう選手も出てくると思う。それを押しのけて活躍するのが一流だと思うが、それで潰れてしまう選手もいる。本当にそっとしてあげてほしい」と思いやった。

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