◆富士フィルムスーパー杯 広島2―0神戸(8日・国立)
2025年のJリーグ開幕に先駆け、昨季J1王者の神戸と同2位の広島が対戦する富士フィルムスーパー杯が行われ、広島が2―0と勝利した。26年からのシーズン移行に伴い、32回目の今回が最後となる同杯を制し、鹿島の6度に次ぎ歴代2位となる5度目の優勝を果たした。
広島は新加入のFWジャーメイン(磐田より)、MF田中聡(湘南より)に加え、昨季台頭した18歳のU―20日本代表MF中島も先発。前半12分、得意のサイド攻撃からMF中野のクロスをMFトルガイ・アルスランがヘディングで決めて先制した。さらに後半25分、札幌を契約満了となって加入したMF菅が交代直後のCKを任されると、左足のボールをDF荒木がヘッドで決めてリードを広げた。
この試合で1トップに入ったジャーメインは広範囲を動いて攻撃の起点に。カウンターから伸びやかなスピードを生かして、決定機に絡むシーンもあった。ボランチに入った田中聡も中盤でのリスク管理などで持ち味を発揮し、その田中聡とダブルボランチを組んだ中島も鋭い縦パスなどで攻撃をリードした。昨季は優勝を神戸に奪われた広島だが、新戦力のフィットや若手のさらなる成長も見せ、新シーズンに向けた好スタートを切った。