俳優の鈴木伸之が8日、都内で主演映画「サラリーマン金太郎」(下山天監督、前編・2025年1月10日、後編・2月7日公開)の公開記念舞台あいさつを行った。主題歌を担当したGENERATIONSの白濱亜嵐、片寄涼太も出席した。
連載開始から30年の時を経て、本宮ひろ志氏によるシリーズ累計3000万部の人気漫画が、令和の時代に新しくよみがえった。今作では時代に沿ってストーリーなども刷新。“令和版金太郎”として新しい設定と物語となる。コンプライアンスが厳しい世の中で、元暴走族のヘッドからサラリーマンの世界に飛び込んだ金太郎が、持ち前の勇猛さで立ち向かう。
鈴木は「2部構成の作品。ようやく後編を見てもらえたのがうれしい。たくさんアクションシーンもあった。飛んだりもしたり。右利きだけど、演じた金太郎が左利きだったので、左手で卓球をしたり」と苦労を告白した。
鈴木の堂々とした演技に、本田博太郎は「鈴木君は身長も大きいし、手も大きくて、殴られたら痛いだろうなと思った」と笑えば、共演の榎木孝明から「まさに令和の金太郎が生まれた」と絶賛され、鈴木は「光栄です」と恐縮した。
10代のころから一緒にダンスレッスンを受けていたという鈴木、白濱、片寄。久しぶりの再会に、鈴木は「楽曲で作品を盛り上げてもらい、一緒に舞台あいさつに登壇するとは10代の頃では考えられなかった。感慨深い。ダンスレッスンの帰りに中目黒のハンバーガーに行ったり」と懐かしんだ。白濱は鈴木の演技に「劇中の金太郎の腕力を見ると、男って腕力なんだと思いました」と話した。
映画の内容にちなみ、“最大のライバル”を聞かれた白濱は「犬が落とす暗がりに落ちているうんちが敵」と回答。「3日に1回は踏んでいる。犬を飼って5年ですが、カーペットなので、踏むとややこしい。かき出さないといけない」と笑わせた。
最初の実写化は1999年。俳優・高橋克典主演でTBS系ドラマとして放送された。2004年までに連ドラ4本、単発ドラマ1本、映画1本が制作され、高橋の代表作になった。その後、08年10月にはテレビ朝日に局を変えて放送され、永井大が「2代目・金太郎」を好演。09年にも続編が同局で放送された。