米ハリウッドで最も注目されている若手俳優のティモシー・シャラメが8日、東京・麻布台ヒルズで主演映画「名もなき者(A COMPLETE UNKNOWN)」(ジェームズ・マンゴールド監督、28日公開)のイベントに出席にした。
「名もなき者」は米シンガー・ソングライターのボブ・ディランの若かりし頃を描いた伝記ドラマ。ミネソタ出身のボブが無名ミュージシャンだった19歳の時、ニューヨークでフォーク・シンガーとしてコンサートホールやチャートの時代の寵児(ちょうじ)となる。本作では世界的なセンセーションを巻き起こし、65年のニューポート・フォーク・フェスティバルでの画期的なエレクトリック・ロックンロール・パフォーマンスで頂点を極めるまでを描く。同作は第97回米アカデミー賞で、8部門でノミネート。ティモシーは主演男優賞で20代で2度目となるノミネート入りをしている。
ティモシーは23年11月の主演映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」イベント以来の来日。「うれしい。去年のプレミアでお会いしたなという方もいた」と喜んだ。
ティモシーは自身の演じたボブ・ディランについて「すばらしいアーティスト」と自身にも影響があったと明かし、出演も「魔法のような経験だった」と振り返った。最後は日本語で「コンプリート・アンノウン、見てね」とも呼びかけていた。
この日は会場に集まったファン250人と交流。写真撮影やサインにも応じた。「ティミー(ティモシーの愛称)」と呼びかけられると笑みも浮かべていた。