◆富士フィルムスーパー杯 広島2―0神戸(8日・国立)
2025年のJリーグ開幕に先駆け、昨季J1王者の神戸と同2位の広島が対戦する富士フィルムスーパー杯が行われ、広島が2―0と勝利した。26年からのシーズン移行に伴い、32回目の今回が最後となる同杯を制し、鹿島の6度に次ぎ歴代2位となる5度目の優勝を果たした。
この試合では広島の18歳MF中島洋太朗が、ボランチとして存在感を発揮。得点には直接絡まなかったが、攻撃の中心としてプレーした。その堂々たる姿を、広島の監督、チームメートたちが次々と絶賛した。
広島スキッベ監督は「たぐいまれな才能を持った選手で、すでにレギュラーを取れるような実力を持っている。この後、U―20アジア杯に行ってしまうので、彼のプレーはしばらく見られないのは残念。ただ本当にJリーグでトップクラスのプレーができるのは証明した」と手放しでたたえた。
さらにかつてハンブルガーSV(ドイツ)など欧州でも活躍したチームメートのMFトルガイ・アルスランは「とにかくその一挙手一投足を、目に焼き付けていただきたい。あまり長い間、Jリーグではやらずにすぐ海外に行ってしまうと思っています」と絶賛。さらに「すばらしい才能で、ネクスト“ソニー”(韓国代表FW孫興民の愛称)じゃないが、アジアを代表する選手になるんじゃないか」と続けた。プレミアリーグのトッテナムでアジア人初の得点王にも輝いた韓国代表のストライカーを引き合いに出し、期待をかけた。