◆ハンドボール ▽リーグH レギュラーシーズン第11節 ジークスター東京 34(18―15、16―11)26 アースフレンズBM東京・神奈川(7日、東京・ひがしんアリーナ)
初制覇を目指すジークスター東京がホームでアースフレンズBM東京・神奈川を34―26で下し、9勝目(2分け)を飾った。昨年11月以来、3戦ぶりの白星で首位に立った。佐藤智仁監督は「内容自体は満足できないけど、プラスに捉えている。キーパー4人はハードワークをしてくれた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
世界選手権代表の玉川裕康、中村翼は状態を考慮して出場せずも、今季無敗の強さを誇った。前半は昨夏のパリ五輪代表・部井久アダム勇樹が強肩を生かしたシュートを見せたが、点差は広がらずに競った展開。だが、3点リードの後半で24歳の蔦谷大雅が躍動した。中盤に空中でパスを受けそのままシュートを決めるなど、チーム最多8得点。「MIP賞」の活躍で金曜ナイターに集まった1034人の観客を熱くした。「前半はジークスターらしさが出なかったけど、後半はみんな調子が上がっていい形でできたので良かった」と胸を張った。
ハーフタイムには、競泳男子で五輪金メダリストの北島康介氏が発起人を務める「TOKYO UNITE」に新規加盟し、コート上で調印式が行われた。東京におけるスポーツの発展や社会貢献に寄与することを目的に、東京をホームタウンとするプロ野球の巨人やヤクルト、ラグビーのBL東京、BR東京、東京SGなど7競技14団体で構成。これまでもさまざまな協力をしてきたジークスター東京は、ハンドボールのチームとして初めて加盟した。
この試合の始球式を行った北島氏も「東京を元気にするTOKYO UNITEの活動にご注目していただけたらと思います」と呼びかけた。ジークスタースポーツエンターテインメントの黒田真一・代表取締役社長は「スポーツの力、ハンドボールの力を発揮し、東京をより活性化できるよう尽力して参ります」と意気込み。他競技との連携も深め、熱いプレーでホームタウンを盛り上げる。