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J2札幌 対外試合6戦無敗で開幕へ 岩政大樹監督「色んな選手がいいパフォーマンスをしてるのはうれしい悩み」

スポーツ報知 2025年2月9日 7時10分

 J2北海道コンサドーレ札幌が、6戦無敗で開幕前の実戦を終えた。8日、キャンプ地の熊本・大津町でJ3北九州と非公開の練習試合(45分×4)を行い、3―1で勝利した。沖縄キャンプからの6試合を4勝2分けという結果だけでなく、現時点で控えに回っているメンバーが躍動と、組織力は確実に向上している。激化する競争もプラスにし、岩政大樹監督(43)の下、16日の開幕・大分戦(クラド)へ、最良の状態を築いていく。

  1月8日の1次沖縄キャンプ開始からちょうど1か月、岩政監督が一定の成果を出した。対外試合6戦を4勝2分けで終え「プレシーズンマッチを無敗で駆け抜けたのは良かったんじゃないか」と振り返った。指揮官が代わり、一からのスタートの中も、目に見える形を残し、開幕へと向かう。

 選手層の拡大が何よりの収穫だった。この日は0―1で迎えた4本目に3点を挙げ、逆転勝ちした。若手主体の選手が奮起し、岩政監督は「熊本に来てからこれだけ頭を悩ますとは正直思ってなかった。色んな選手がいいパフォーマンスをしてるのはうれしい悩み」と苦笑した。沖縄キャンプ終了時には戦術理解度の高い選手を「10数人」としていた指揮官が「(ベンチ入りの)20人と言わず、出られる選手が出てきたので。困ってます」と漏らした。1週間後に控える開幕戦の先発も「どう組み合わせて試合に出していくか決めかねている段階」と言ったほど、底上げはできている。

 ただまだ本番前。目指すスタイルへの課題は当然、残る。岩政監督は「今日も1本目は決して悪くなかったが、2本目は少し停滞感があった。プレシーズンは悪くない結果で進んだが、公式戦では90分の中で結果を出していかなきゃいけない」と主力級と見られるメンバーの戦いを踏まえ、そう気を引き締めた。その上で「自分たちがこういうサッカーをしようとしたものをやろうとしている時間帯は、かなり圧倒できている。選手たちの浸透度も含めて、試合を重ねるごとに進んできている」と手応えも口にした。その確率をより高め、開幕から出すための作業を進めていく。(砂田 秀人)

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