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町田GK谷晃生「より大きな存在感を発揮」日本代表に選出の守護神が鉄壁の要塞を築く【J1開幕担当記者の注目】

スポーツ報知 2025年2月10日 12時30分

 真っすぐ前を見つめ、GK谷晃生が新シーズンへ覚悟を示した。「チームが良い方向に行くように、自分自身も引っ張る意識は持って良い。より大きな存在感を発揮できれば」。今季目標に掲げる5位以内と初タイトルへ、ピッチ内外での成長を誓う。

 飛躍の1年だった。町田に期限付きで加入した昨季は37戦に出場し、リーグ1位のクリーンシート数17回を記録。リーグ最少失点(34点)チームの守護神として君臨し、J1初昇格クラブ史上最高となる3位躍進に大きく貢献した。「どういう気持ちでプレーし、どういうふうにシーズンを通してパフォーマンスを発揮するかを昨年は学べた」。9月に開幕したW杯アジア最終予選にもフル選出中で、A代表の“常連”にも名を連ねるようになった。

 東京五輪で正GKを務めた谷だが、23年に湘南からG大阪に復帰後は出場機会を多くつかむことができず。23年途中に移籍したデンデルでも1試合のみの出場にとどまった。しかし「長くサッカー人生をやっていれば常に輝けるわけではないし、その先のキャリアを良い方向に持って行けると思っていた」と決して下は向かず。強い志を胸に実力を磨き続けた。今季からは完全移籍に移行。苦悩を乗り越え進化した24歳が、今季も鉄壁の要塞(ようさい)を築く。

(町田担当・浅岡 諒祐)

 ◆谷 晃生(たに・こうせい)2000年11月22日、大阪・堺市生まれ。24歳。G大阪下部組織から、18年にGKとしては初の飛び級でトップ昇格。20~22年はJ1湘南、23年途中にはベルギー2部デンデルへ期限付き移籍。21年東京五輪では正GKとしてベスト4進出に貢献。22年の東アジアE―1選手権・韓国戦でA代表デビュー。国際Aマッチ出場2試合。187センチ、84キロ。

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