◆ちばぎん杯 千葉0―3柏(9日・フクアリ)
柏はアウェーでJ2千葉と対戦し、3―0で勝利した。前半3分にこの日DF登録だったMF小屋松知哉が先制弾を決めると、同41分にもこぼれ球から追加点。後半も開始1分たたないうちにMF仲間隼斗が3点目を奪い、3年ぶりのちばぎん杯に勝利した。
15日のJ1開幕戦・福岡戦にも弾みをつける白星に、リカルド・ロドリゲス新監督は「試合をいい形でスタート出来ました。開幕に向けて素晴らしい試合が出来たと思いますし、この歴史あるちばぎんカップで勝利を収めることができたことをとてもうれしく思っています」と声を弾ませた。
先制点と2点目を決めた小屋松が京都時代に左サイドで活躍していた姿を、J2徳島の監督時代に見ており「今日の彼の活躍というのは私にとっては決して驚きではなく、このプレシーズンで表現してきた通り、そして私が期待してきた通りの活躍でした」と太鼓判を押した。
指揮官が掲げる「攻撃的な主導権を握るサッカー」も発揮された。試合を通してディフェンスラインからパスで組み立て、フォーメーションも試合の中で少しずつ変化。鹿児島キャンプで行われたトレーニングマッチと合わせて4戦19発と、昨季リーグワースト2位と課題だった攻撃力も改善の傾向にある。
過去3戦は非公開だったが、今回は1万5000人以上の観客の前で順調な仕上がりを見せつけ、「アウェーそしてサポーターに見守れる中、この雰囲気の中でプレーをするのはトレーニングマッチとは違うもの。Jリーグの開幕に向けて、今まで良い準備で進めることができたことを証明する機会になった」とうなずいた。