プロフィギュアスケーターの羽生結弦さんが出演・制作総指揮を務める「Ｙｕｚｕｒｕ Ｈａｎｙｕ ＩＣＥ ＳＴＯＲＹ ３ｒｄ “Ｅｃｈｏｅｓ ｏｆ Ｌｉｆｅ” ＴＯＵＲ」は９日、ららアリーナ東京ベイで千秋楽を迎えた。
昨年１２月の３０歳バースデーに幕を開けたアイスストーリーは、ツアーならではの変化を遂げながらフィナーレにたどり着いた。羽生さんはアンコール前の氷上でのあいさつでマイクを握り、「全魂を込めて滑らせていただきました」と目を潤ませた。
五輪を連覇した２０１８年平昌大会のショートプログラム（ＳＰ）「バラード第１番」をノーミスで演じた。開演から３０分滑り続けた後、１０分近い「ピアノコレクション」を滑った直後に、金メダル演目に挑む今回の鬼セットリスト。しかも五輪当時のままの高難度構成だ。
冒頭の４回転サルコー、後半の２つのジャンプはトリプルアクセル、４回転―３回転トウループの連続ジャンプ。最後のジャンプを降りると、高く上げた両拳を力強く握った。会場の熱量は一気に上がった。
アンコールを含む１５曲、３時間弱のショーを滑り抜いた。最後は「みなさんどうか元気で、これからも元気で、絶対元気で、これからも生きてください。また未来でお会いしましょう」と感謝の思いを込めて叫んだ。
◆セットリスト
（１）Ｆｉｒｓｔ Ｐｕｌｓｅ
（２）産声～めぐり
（３）Ｕｔａｉ ＩＶ～Ｒｅａｗａｋｅｎｉｎｇ
（４）Ｍａｓｓ Ｄｅｓｔｒｕｃｔｉｏｎ―Ｒｅｌｏａｄ―
（５）ピアノコレクション
〈１〉６ Ｐｉｅｃｅｓ ｆｏｒ Ｐｉａｎｏ，Ｏｐ．１１８：Ｎｏ．３，Ｂａｌｌａｄｅ ｉｎ Ｇ Ｍｉｎｏｒ．Ａｌｌｅｇｒｏ ｅｎｅｒｇｉｃｏ
〈２〉Ｔｈｅ Ｗｅｌｌ―Ｔｅｍｐｅｒｅｄ Ｃｌａｖｉｅｒ，Ｂｏｏｋ１：Ｎｏ２，Ｐｒｅｌｕｄｅ ａｎｄ Ｆｕｇｕｅ ｉｎ Ｃ Ｍｉｎｏｒ，ＢＷＶ ８４７
〈３〉Ｋｅｙｂｏａｒｄ Ｓｏｎａｔａ ｉｎ Ｄ Ｍｉｎｏｒ，Ｋ．１４１
〈４〉１２ Ｅｔｕｄｅｓ，Ｏｐ．２５：Ｎｏ．１２ ｉｎ Ｃ Ｍｉｎｏｒ ”Ｏｃｅａｎ”
〈５〉１２ Ｅｔｕｄｅｓ，Ｏｐ．１０：Ｎｏ．４ ｉｎ Ｃ‐Ｓｈａｒｐ Ｍｉｎｏｒ ”Ｔｏｒｒｅｎｔ”
（６）Ｂａｌｌａｄｅ Ｎｏ．１ ｉｎ Ｇ Ｍｉｎｏｒ，Ｏｐ．２３
（７）Ｇｏｌｉａｔｈ（２０２４Ｒｅｍｉｘ）
（８）アクアの旅路（Ｐｉａｎｏ Ｓｏｌｏ Ｖｅｒ．）
（９）Ｅｃｌｉｐｓｅ／ｂｌｕｅ
（１０）ＧＡＴＥ ＯＦ ＳＴＥＩＮＥＲ―Ａｅｓｔｈｅｔｉｃｓ ｏｎ Ｉｃｅ
（１１）Ｄａｎｎｙ Ｂｏｙ
（１２）全ての人の魂の詩
【アンコール】
（１）Ｌｅｔ Ｍｅ Ｅｎｔｅｒｔａｉｎ Ｙｏｕ
（２）ＭＥＧＡＬＯＶＡＮＩＡ
（３）ＳＥＩＭＥＩ