◆紅白戦 紅組３－４白組（９日・天福）
広島・内田湘大内野手（２０）が９日、宮崎・日南キャンプ初の紅白戦で２安打３打点と光った。昨季１軍デビューし、プロ初安打も記録した３年目の三塁手。４回２死満塁で昨季５３試合に登板した左腕の森浦の直球を捉え、左越えに３点二塁打を運んだ。７回には右腕の松本から左前打も放ち、「すごい選手ばかりだけど、結果を残して（レギュラーを）取りたい」とアピールした。
紅白戦を総括した新井監督は真っ先に絶賛。「しっかり初球から振れる。空振りを恐れない」と目を細め、２失策の守備も「いいじゃないですか。強い打球に引くのではなく、前に出て」と積極性を評価した。さらに「一番いいのは、自ら練習して自分を追い込む。誠也と共通している。大切な才能」と、かつての戦友、カブス・鈴木に姿を重ねた。
その鈴木がメジャーに渡った後、チームは右の強打者が手薄。１月は鈴木の自主トレにも参加した待望の後継者候補は「誠也さんと一緒にいて分かった。自分の努力は、まだまだ足りない」と、まい進する決意だ。（安藤 理）