中日のドラフト2位・吉田聖弥投手(22)=西濃運輸=が9日、ド緊張の“プロ初マウンド”を終えた。沖縄・北谷でのキャンプ第2クール最終日に初めて打撃投手を務めたが、計40球のうち約20球がボール球。「捕手の方を向いた瞬間に押しつぶされるというか、圧迫されるような雰囲気があった」と、課題を残した。
その一方、安打性はわずか1本。井上監督が「Dirty Hustle(ダーティー・ハッスル)99」と名付けたノックで2日に右足をつり、本格的なブルペン投球の再開が7日までずれ込んだ経緯もあり、指揮官は「てんやわんやするタイプではないので、慣れてくればそれなりにゲームをつくってくれると思う」と、変わらぬ期待を寄せた。「準備不足がなければ絶対に自分の投球ができるのでしっかりやりたい」と吉田。自信を失うことなく、開幕1軍をかけたキャンプ後半戦に挑む。(瀬川 楓花)