脚本家の三谷幸喜氏(63)が9日、東京・PARCO劇場で初日を迎えた東京サンシャインボーイズ復活公演「蒙古が襲来」(3月2日まで)の上演前に報道陣の取材に応じた。
三谷氏が作・演出を手掛ける新作。鎌倉時代の対馬の漁村を舞台に、蒙古襲来直前を描く。「見どころはこのメンバー。この30年、よくみんな現役の俳優として頑張ってくれたな」。伊藤俊人さん(享年40)は02年に死去しているが、出演者として名前が表記され「彼は声の出演をします。昔やった舞台の録音で」と明かした。
東京サンシャインボーイズは1983年に三谷氏を中心に旗揚げ。94年に「僕には事務所の社長みたいなことはできない。でも、役者さんたちには、ステップアップしてほしい」という思いから「30年間の充電」を発表した。メンバーは60代が中心となり「みんな老化が如実に出ています。『稽古を始めます』と言っても、実際に始まるまでに15分くらいかかる」と冗談交じりに語った。