西武の育成外野手・モンテル(本名・日隈モンテル、24)が“くま界最強”宣言だ。チームには元投手で球団スタッフの武隈(たけくま)祥太氏(35)と熊代(くましろ)聖人外野守備・走塁コーチ(35)が在籍。サインも「くまさん」にするこだわりを持つ男は「お二方も『くま』という字なんですけど、僕は『ひぐま』なんで、こっちの方が強い」と言い切った。
宮崎・南郷キャンプ第2クール最終日の9日、居残り特守で成長を示した。全体練習終了後。モンテルが武隈氏と熊代コーチから約1時間ノックを受けた。まさかの“くま3競演”を終えたモンテルのユニホームは泥だらけ。ゴロリと寝転び、しばらくは動けず。それでも熊代コーチは「良くなってますよ」と守備での成長を評価した。
プロ2年目の昨季は2軍で60試合出場、打率2割8分4厘、12盗塁。186センチのスラリとした体形で、俊足を生かした広い守備範囲が魅力。昨季は最下位で後藤オーナーも「若手も含めて選手に目覚めてほしい」とゲキを飛ばす中、狙うは現時点で全て空席の正外野手の座だ。「ラストチャンスだと思うので結果にこだわってやりたい」。冬眠から目覚めたヒグマのように、勝負の3年目で大暴れする。(大中 彩未)
◆日隈 モンテル(ひぐま・もんてる)登録名はモンテル。2000年3月18日、沖縄県生まれ。24歳。3歳の時に野球を始め、投手として金光大阪に入学。甲子園出場はなし。卒業後はクラブチームのOBC高島に進み、2020年からは故郷・沖縄の琉球ブルーオーシャンズでプレー。22年に四国IL・徳島に入団し、外野手に転向。186センチ、86キロ。右投右打。