巨人のドラフト3位・荒巻悠内野手(22)=上武大=が9日のシート打撃で“プロ初安打”をマークした。3打席目に石川の初球、外角カーブを中前安打。計8人の打者から5奪三振と快投した左腕から唯一、快音を響かせた。7日のシート打撃は3打数無安打で「1本出たっていうのは自信になった」と表情を崩した。
全体練習後は木の花ドームに直行し、萩尾らとともに午後5時ごろまで特打を敢行。連日、午前7時30分ごろの早出練習から夕方まで汗を流し、マメだらけの右手には白いテーピングが施されている。「疲労は第1クールに比べて若干きてますけど、めっちゃ疲れた感じではない」と持ち前の負けん気で、初のキャンプに食らいついている。
阿部監督は「このまま継続して。今のところ何も教えていないので。今までやってきたことを存分に出してくれ、といってキャンプインしたのでね」と、左の大砲候補の成長を見守っている。休養日を挟み、11日には紅白戦が行われる。「明日しっかり休んで、万全な状態で迎えられたら」。開幕1軍を目指し、アピールを続けていく。(内田 拓希)