◆バレーボール◇大同生命SVリーグ 第15節 日鉄堺3-0東レ静岡(9日・香陵アリーナ)
東レ静岡は日鉄堺にストレート負けし、今季2度目の6連敗を喫した。完敗を喫し、9位から順位を上げられず選手は肩を落とした。フルセットで競り負けた前日(8日)と比較して、阿部裕太監督(43)は、「淡泊なゲームになってしまった」と反省。得点力アップのため、体調が万全ではないオポジットのアラン・ソウザ(30)の出場時間をアップ。この日、チーム最多12得点を記録したが、指揮官は「線として得点がつながらない。点でポイントを取っている形になってしまった」と言葉を続けた。
チームは他にも得点源であるアウトサイドヒッターのフランチェスコ・レチネ(26)が、コンディション不良により離脱と台所事情は厳しい。だが、若手主体のチームは成長している。天理大卒業後に加入が内定している楠本岳(22)は、WD名古屋戦でのリーグ初スタメンから3試合連続で先発。11試合ぶりに出場したセッター小野寺瑛輝(23)は第2、3セット途中から出場し、短い時間ながらも持ち味のブロックで得点するなど存在感を見せた。小野寺は「技術はまだまだですけど、らしさは出せました」と笑顔。楠本は「プレーオフ進出圏内(6位)に向けて厳しいけれども、頑張っていきます」と巻き返しを誓った。
(伊藤 明日香)