舞台「千と千尋の神隠し」(原作・宮﨑駿、製作・東宝、協力・スタジオジブリ、共同製作・PWプロダクションズ)が10日、英ロンドンで行われた演劇賞「WHATSONSTAGE AWARDS」授賞式で最優秀新作演劇賞に選出された。
演劇ファン参加型で今年25年目を迎えた歴史ある演劇賞。授賞式には、翻案・演出のジョン・ケアード氏、プロデューサーの尾木晴佳氏(東宝)、共同プロデューサーのイアン・ギリー氏(PWプロダクションズ)が登壇し、トロフィーを授与された。
ケアード氏は、妻で共同翻案の今井麻緒子氏やカンパニーに感謝を述べ「日本とイギリスのコラボレーションにより、作品を作れてうれしいです。イーストエンド(世界の極東)から、(ロンドンの)ウェストエンドへ作品を持ってくるのは大変な苦労がありました。ただ、すべてにおける、本当のマジシャンはスタジオジブリの宮﨑駿さんです。彼の素晴らしい映画は、私たち全員に多大なるインスピレーションを与えてくれました」と英語でスピーチ。最後に日本語で「(宮﨑)駿さん、本当にありがとうございます」と締めくくり、会場は大きな拍手に包まれた。
主人公・千尋役を橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子が務めた舞台「千と千尋の神隠し」は昨年、ロンドン・コロシアムで30万人を動員し、大盛況。今回の受賞により、ロンドンで高く評価されたことが証明された。今年7、8月には中国・上海での上演を予定している。