◆第59回共同通信杯・G3(2月16日、東京競馬場・芝1800メートル)
重賞戦線で経験を積んできた有力馬が多いなかで、新たに頭角を現してきた新興勢力に注目したい。前走の若竹賞を制してオープン入りを果たし、重賞初挑戦となるリトルジャイアンツ(牡3歳、美浦・村田一誠厩舎、父トーセンラー)は、伸びしろにあふれている。右回りだった前走はもたれる面を見せながら、直線は大外一気の追い込みで勝ち切って能力の片りんをのぞかせる内容だった。
期待の大きさから大舞台を見据えている村田調教師は「いいところを狙っていきたいので、(前走は)右回りを試したかった。左回りだったら、もたれる面は大丈夫」と、東京替わりでさらにパフォーマンスを上げられるとみている。
初勝利を挙げた3走前の東京コースでは、見せムチだけのノーステッキで勝利していた。「(使いつつ)すごく成長を感じるところがあって、しっかりしてきている。まだまだな部分はあるけど、そのぶん楽しみ」という指揮官の言葉は力強く、ここは素直に取材の感触を信じたい。(坂本 達洋)