J1神戸は10日、11日のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)第7節・上海海港戦(ノエスタ)に向け、前日会見を開いた。
ここまで、ACLEは6試合戦い、4勝1分け1敗の勝ち点13で3位。残り2試合となり、12チーム中、上位8チームが決勝トーナメント進出となり、引き分け以上で自力での1次リーグ突破が決まる。吉田孝行監督は「グループリーグの突破に向けて非常に大事な一戦。ホームですし、しっかり勝ち点3をとって突破を決めたい」と意気込んだ。同じ会見に出席したDF本多勇喜は「自分たちの手でグループステージ突破のチャンスがある。本当にチームはアジアナンバーワンを目指している。けが人が出ているけど、やれる選手でやっていくしかない。頑張りたい」とタイトルを見据えた。
8日に国立で行われたスーパー杯では広島に0―2で敗れ、優勝を逃した。今年初の公式戦で敗れ、指揮官は「まずはメンタル的なところをリセットして、受け身にならず、ボールを奪いにいく、自分たちが攻撃を仕掛けていく。そういう姿勢が大事。課題が出たのをポジティブに捉えるべき。そこから、どう自分に矢印を向けて成長していくか」と結果を受け止め、前を向いた。
14日にはJ1が開幕し、15日には浦和戦を控える。3連覇を目指す大事な初戦となるが、「リーグのメンバーは明日の試合をしっかり勝って、そこからと考えています」と吉田監督。まずは1次リーグ突破に向け、全員で今季初のホームゲームを白星で飾る。
上海海港は2勝2分け2敗で勝ち点8の7位。横浜Mの元監督で上海海港のケビン・マスカット監督は神戸について聞かれ、「(吉田)監督がとても素晴らしい仕事をしている。結果もパフォーマンスも素晴らしい。今、アジアでナンバーワンのクラブといってもいい。Jリーグは難しいリーグ。毎年素晴らしい成績を残している」と、たたえながらも、リーグ連覇を誇る神戸を警戒した。