楽天は11日、日本ハムと練習試合を行う(午後1時開始、金武)。チームにとって今年初となる対外試合で、“開幕投手”に指名された辛島航投手(34)が10日、全体練習が休日のなか球場を訪れて調整した。ランニングやキャッチボールなどで体を動かしたが「まだ仕上がってないです」と話し、「とにかくけがしないように」とコメントは控えめ。19年に9勝を挙げるなど通算56勝の左腕も、昨年は左肩痛の影響で1軍登板はなかった。あくまで目標はペナントレースでチームの力になること。先を見据えながら登板に臨む。
キャンプ中、ブルペンで100球を超える投げ込みを行った日もあったが、「試合になると自然にブルペンで入らないところの力感が出てくる。そのなかでどのくらいコントロールできるか。体にかかる負荷は練習と試合じゃ全然違うので、そこを調整してまたやって、みたいなイメージです」と、実戦を重ねながら調子を上げていくつもりだ。指揮官も「去年、ずっとファームでリハビリしている姿を見ていて、彼に対して思うこともいっぱいある。彼もいろんな思いで(マウンドに)上がると思うから、無事に投げられたらなと楽しみにしています」と、復活への第一歩となる力投を期待した。