広島は11日、宮崎・日南市でのキャンプを打ち上げた。1軍は若手中心。例年より練習量を増やし、野手は連日、練習の締めにロングティーと連続ティーを行った。午前のみだったこの日も実施。新井貴浩監督は各選手のスイングの力強さに納得した。調整を任せているベテランの秋山と菊地、右肘手術明けの栗林、坂倉も順調。練習後に移動し、13日からは沖縄市で再開。15日のヤクルト戦(浦添)から対外試合も始まる。
以下は新井監督の主な一問一答
―日南キャンプを振り返り
「非常に充実したキャンプ。選手一人ひとり、動きがすごくよかったですね。ここから実戦がたくさん、対外試合も含めて増えてくるので、もっともっとアピールしてもらいたい」
―すでに紅白戦もあった
「まだまだこれからです。対外試合になると、どんどん厳しい攻め、インサイドも突いてくると思うので、そこで強い姿をみせてもらいたいと思います」
―日南キャンプのMVPは
「塹江です。本人がたぶん、自分でMVPは俺だと思っていると思う」
―沖縄でのキャンプは
「気温も上がると思いますし、体も動いてパフォーマンスも上がってくる。さらにいいもの、激しい競争をみせてもらいたい」
―調整を任せている秋山、菊池は
「練習のなかでの実戦は本人たちが希望してきたタイミングで出そうと思うけど、試合はないです」
―順調か
「順調じゃない? ペースとかも全部わかっているから。しっかり振れているし、ノックを見ても足も動いているし」
―若手は秋から練習量を増やし、成長を感じる部分は
「単純に、野手は振る力はついていると思う。これは、ずっと見ている自分だけじゃなく、たまにしかこない、この間も日本代表の井端監督が来られたけど『カープの若い選手はみんな振れているなあ』と言っておられたから。毎日見ている自分たちより、パッと来た方にそう言ってもらえるというのは、そういう力がついてきているんだと思います」
―右肘の手術明けの栗林は
「いいね。すごくいいです、順調です」
―実戦形式なども近い
「そこはまだ探り探り。彼の場合、このタイミングで実戦、このタイミングで試合と設定するつもりはないので」
―同じく右肘を手術した坂倉は
「沖縄に行ったら、実戦に入ってくるでしょ。菊池、秋山は出ない。チーム内での、実戦的な練習とかは本人たちに任せて」
―沖縄の途中で新たに2軍から選手を呼ぶことは
「それはない、ない。若い選手いっぱい来てるから呼ばないよ」
―強い姿とは、どういう姿
「結果だけじゃなく、ピッチャーとバッターの1対1の勝負だから。その勝負において、強い姿をみせてほしい。うまくいかないことが多いから。何回でも、絶対に次こそはと思って、バッターボックスに入る、マウンドに上がる、次のボールを投げる、次のスイングをする。そういう姿は見て分かるから」
―開幕投手決定の時期は
「塹江って言ってるじゃん。何回言わせるの? 本人もその気になってるんだから、失礼でしょ」