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巨人の泉口友汰が25年の“チーム1号” 打撃力向上で遊撃手争いに加わる

スポーツ報知 2025年2月12日 5時30分

◆紅白戦 紅組6―2白組=特別ルール10回表まで=(11日・サンマリン宮崎)

 巨人の泉口友汰内野手(25)が11日の紅白戦で2025年の“チーム1号”を放ち、遊撃争いでアピールに成功した。白組の「5番・DH」で先発出場。両チーム無得点の2回先頭、1ボール1ストライクから泉の内角146キロ直球を右翼ポール際にたたき込んだ。「課題はバッティング」と語る2年目内野手が、今季のチーム実戦1号でパワーアップを証明した。

 進化を示す一撃だけで終わらない。4回1死三塁で石川から飛距離十分の右犠飛で打点を挙げると、6回2死では松井から右前安打を放った。今季初実戦で3打数2安打2打点。「しっかり集中して打席に入ることができた。ボールも見えていた」と胸を張った。

 昨季は守備力を武器に66試合に出場して打率2割1厘、1本塁打、9打点。シーズン中盤に遊撃での出場を増やしたが、最終盤はベンチスタートが続いた。レギュラー奪取を見据え、今オフは打撃力向上に注力。「スイング力を上げるためにトレーニングもたくさんした。数字としても上がっている」と、スイングスピードが5キロ以上速くなるなど、着実に力強さが増している。

 正遊撃手を巡る競争はさらに熱を帯びてきた。門脇、中山らがライバルとなる中、泉口がインパクト十分の活躍。阿部監督は「門脇に負けないぞとかね、良いライバルがいるから。いいアピールをしようと思って、それが出た」と目を細めた。目指すゴールは先にあるからこそ、泉口は目の前の結果に一喜一憂しない。「より気を引き締めてやっていく」。宮崎で描いた完璧なアーチをブレイクの号砲とする。(宮内 孝太)

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