昨季のワールドシリーズを制したドジャースのバッテリー組の春季キャンプが11日(日本時間12日)、米アリゾナ州グレンデールで始まった。
ロッテからポスティングシステムでドジャースに移籍してマイナー契約を結んだ佐々木朗希投手(23)は、球団施設で熱のこもった約18分間のキャッチボールをするなどし、汗をかいた。
新天地の背番号は「11」。クラブハウスのリーダー的存在の一人であるベテラン内野手のM・ロハスに譲ってもらった。「俺のところに来て、背番号を渡したことに感謝の意を伝えてくれたよ。みんなが知っているように、俺はあの背番号には思い入れがあった。でも、彼がこの背番号をつける時が来たんだ。彼がこの背番号をつけて自分のキャリアが終わったときに、すごく幸せだったと思えるところまで行ってほしい。それに、彼のキャリアは俺のキャリアよりもベターであることを心から願う。彼には健康で成功するキャリアを歩んでほしい。背番号11が彼と共に長い間一緒にプレーすることを願っているよ」とロハスは話した。
「朗希からは何と言われた」と質問されたロハスは「Thank youって言ってたよ。今は俺はまだ彼のことをよく知らないから、そのことを(記者にくわしく)説明するのはすごく難しいけれども、彼がこの機会(背番号をあげたこと)にとても感謝して喜んでいることはわかった」と明かした。
朗希と金慧成が新たにアジアから加入した。「野球界にとっても、この球団にとっても素晴らしいことだと思う。(チーム)リーダーの仕事として、昨年、翔平と山本がこのチームに入ったときと同じような方法で、キムと朗希にもこのチームを心地よく感じ、自分の家だと感じられるようになってもらいたいと思っている。彼らがチームに加わったことに対してとても興奮するし、可能性が広がると思う」。
左腕に11番のタトゥーを入れるほど愛着を持っていたロハスが新たに選んだ背番号は「72」。「俺のここ(ドジャース)での最初の春季キャンプのときに与えられた背番号が72だったんだ。その時はまだマイナーの招待選手だった。ドジャースの選手としてメジャーデビューした時も72だった。だから俺にとってとても意味がある背番号なんだ。この背番号をつけてデビューしたんだからね。あと何年プレーできるかわからないけれど、キャリアの最後の方に来ていることはわかっているから、この背番号を選んだんだ」。
「彼(朗希)が国際的にも日本国内でも活躍してきたことを知っているから、試合で彼の後ろを守るのが楽しみだ。だから彼には今年1年ずっとここで心地よく感じてほしいし、彼のキャリアが続く間ずっとそういうふうに感じてくれることを望むよ」。35歳のベテランが「72番」を背負い、「11番」のバックを守る日を楽しみにしていた。