一般社団法人PFFが2019年に創設した国際的活躍が期待される若手映画監督を顕彰する「大島渚賞」第6回の受賞者が12日、発表され、「ナミビアの砂漠」の山中瑶子(やまなか・ようこ)監督が受賞した。
山中監督は、19歳で初監督した「あみこ」がPFFアワード2017に入選した後、ベルリン国際映画祭をはじめ、多数の海外映画祭で上映され、日本女性のイメージを覆す斬新な主人公のキャラクターが注目を浴びた。
今回、対象作品となった「ナミビアの砂漠」は、第77回カンヌ映画祭監督週間に出品され、女性監督として史上最年少となる国際映画批評家連盟賞を受賞した話題作。本作に対し、審査員長を務める黒沢清監督からは「嵐のごとく怒り狂った果てに、彼女はふと正解をつかんだようだ」とコメントが寄せられた。
3月16日には、東京・丸ビルホールで記念上映会を開催予定だ。