大相撲の大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が12日、東京・墨田区の時津風部屋に出稽古に出向き、同じく出稽古に来た関脇・大栄翔(追手風)や幕内・錦木(伊勢ノ海)らと22番取って19勝3敗だった。番数を重ねるごとに立ち合いの圧力が増していき、得意の右四つや反対の左四つで攻め込む場面もあった。「この時期は熱の入り方が違うが、徐々に体も温まっていった」と、充実した表情で振り返った。
二所ノ関一門の連合稽古以外で他の部屋を訪れるのは珍しく、前日に続いて行った同部屋への出稽古については「今のうちからやっておけば、場所前でしっかりペースを保てる。(場所前に状態を)もう一回上げていく時に、下がりすぎていると上げていくのが大変。少しでも差がないようにしたい」と狙いを説明した。
綱とりに挑んだ初場所で5勝10敗と負け越し、春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)は大関7場所目で初のかど番で臨む。「引きずったり考えたりしても仕方ない。また場所が始まる。来場所に向けて準備するだけ」と、次の戦いを見据えた。(大西 健太)