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“ボレー職人”阿部浩之が35歳で現役引退…元日本代表MF、3クラブで計8つの主要タイトルを獲得 

スポーツ報知 2025年2月12日 15時59分

 G大阪や川崎、名古屋、湘南で活躍した元日本代表MF阿部浩之(35)が12日、現役引退を発表した。昨季まで所属した湘南を通じ、コメントを発表。「この度、2024シーズンをもって引退することにしました。ガンバ大阪、川崎フロンターレ、名古屋グランパス、湘南ベルマーレでプレーすることができて最高なサッカー人生でした! 全てのチームで一緒に戦ったファンサポーター、フロントスタッフ、コーチングスタッフ、選手の皆さんには感謝しかないです。ありがとうございました」と現役生活に別れを告げた。

 大阪桐蔭高、関学大を経て12年にG大阪へと加入した阿部は、プロ1年目から18試合に出場し2ゴール。しかしこの年、チームはJ2降格の憂き目にあった。それでもクラブが長谷川健太監督を迎えた13年はJ2でレギュラーに定着すると、14年には3冠を達成。この年は30試合で7ゴールを挙げ、ゴール前でのシュートセンスと守備の献身性を兼ね備えたサイドハーフとして活躍した。この年、C大阪との大阪ダービーには抜群の相性を見せ、2試合3ゴールを奪った。

 2017年には川崎へ完全移籍。同年には自身初のリーグ戦2桁ゴールとなる10得点をマークするなど、17、18年の連覇に貢献。17年には初の日本代表に招集され、3試合に出場した。20年には名古屋、22年途中には湘南に移籍した。

 特筆すべきは3クラブで計8つの主要タイトル(G大阪=J1リーグ、天皇杯2、ルヴァン杯、川崎=リーグ2、ルヴァン杯、名古屋=ルヴァン杯)を獲得した点だ。サッカーIQが高く、どのチームでも自らの役割を全うしてチームの勝利に貢献した。また左右両足から繰り出すボレー精度が秀逸で、高難易度のシュートもたびたび沈めてきた点もファンの記憶に刻まれている。J1通算303試合50得点、J2通算30試合5得点、リーグカップ戦39試合12得点、天皇杯36試合7得点を挙げた名手が、現役生活に別れを告げた。

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