女優の水谷八重子、波乃久里子、渡辺えりが12日、京都・南座で出演する二月新派喜劇公演「三婆」(13日~24日、南座)の公開舞台稽古を行った。
女性3人の奇妙な共同生活を、ユーモアたっぷりに描いた喜劇。一昨年前の公演からアップデートされたことについて波乃は「役作りしなくてもすむようになりました。足腰も弱りましたし、立つのもやっと立つような感じですから」と苦笑い。渡辺も「リアリティーが増したっていう評判です。年寄りを作るのを辞めました」とそれぞれ自虐ネタを披露し、最後は水谷が「若作りをしない!」と締めた。
南座での公演に水谷は「京都がとても好き。太秦時代の京都、そして南座。違う2つの京都に来ている感じ」と笑顔。渡辺は「ひいおじいちゃんがお坊さん。太秦でおはらいをしていました」と、京都との意外なつながりを明かした。3人のおばあちゃんが、それぞれの思惑で動く今作品。渡辺は「楽しくて、残酷で、ユーモアたっぷり。未来は明るいラストです」としっかりアピールした。