広島土砂災害から10年となった20日、被災地では未明から犠牲者に祈りが捧げられました。
広島市安佐南区八木3丁目には未明から遺族らが訪れ、小雨が降る中、慰霊碑の前で静かに手を合わせました。
■娘夫婦と生まれる前の孫亡くした若松順二さん
「(10年前と)基本的には変わらない。会いたいし寂しいし悔しいというのは、変わらない。」
緑井にある砂防堰堤には「忘れない」などの文字が投影されました。あの日の記憶を後世に伝えたいとの思いからです。
10年前、広島市安佐南区と安佐北区に降った豪雨で土石流などが発生し77人が亡くなりました。
当時、避難所となった梅林小学校では、広島市の松井市長や住民らが祈りを捧げ、慰霊碑に花を供えました。
■同僚を亡くした住民
「毎月20日は来る、10年間毎月。今色んなテレビで土砂災害を(放送)したりすると気持ちが…。テレビをまだよう見ない」
県庁でも職員が犠牲者の冥福を祈り、黙とうしました。
【2024年8月20日放送】
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