「はだしのゲン」で知られる漫画家・中沢啓治さんがアメリカの権威ある漫画賞で殿堂入りを果たしました。
■中沢ミサヨさん
「お父さん、アメリカのアイズナー賞をいただきました。お父さん喜んでいると思います。見てください」
中沢さんの妻、ミサヨさんが手にしているのは、アメリカ漫画界のアカデミー賞といわれる「アイズナー賞」で、コミックの殿堂入りをした記念のトロフィーです。21日広島の自宅に届きました。
■中沢ミサヨさん
「信じられないですよ。まさかと思いますけどね」
2012年に亡くなった中沢啓治さん。代表作の「はだしのゲン」は自身の被爆体験をもとに原爆で家族を失った少年が力強く生きる姿を通して原爆の悲惨さを訴える作品で、世界20か国以上で翻訳・出版されています。
■中沢ミサヨさん
「主人とすれば、なんとか世界に広めたいという思いがあって原爆はずっと追い続けていた。少しでも一人でも多くの方にはだしのゲンを世界中の子どもたちや大人にも読んでもらいたいと思います」
日本人の殿堂入りは中沢さんで8人目です。
(2024年8月23日放送)
この記事の動画はこちらから再生できます