廿日市市にある「ちゅーピープール」が、9月1日で60年の歴史に幕を下ろしました。夏の思い出がいっぱいのプール。最後の日を取材しました。
午前8時。廿日市市の山中にできた大行列。目指す先にはあるのは・・・
ちゅーピープールです。営業最終日は大行列となりました。
Q)一番ですか?
「一番です」
Q)何時に来ました?
「深夜12時(午前0時)に来ました」
■子ども
「ウォータースライダーや流れるプール、波のりプールにいきたい」
♪おはようございます♪
■ちゅーピーパーク 高原寛正さん
「最後の日です。しっかり対応してください」
ちゅーピープールで働く高原 寛正さんです。
■高原寛正さん
「50歳です。学生のアルバイトのときから」
30年間プールと向き合った生活も、きょうで卒業です。
■ちゅーピーパーク 高原寛正さん
「最後なので楽しんで帰ってほしい」
午前9時、最後のオープンです。
ちゅーピープールでは個性的なプールが楽しめます。
頭の上にある巨大なバケツが満杯になると一気に水が落ちてくる「びっくりバケツ」
大きな波で遊べる「波のりプール」
全長120メートルの「ウォータースライダー」
■お母さん
「この子はプールデビューです」
「チチヤス(プール)の時から来ていて大人になっても友だちと来ていました」
プールを楽しむには、休憩場所の確保は欠かせません。
■お母さん
「人数が多いので、つづきで大きいところがとれてよかったです」
「10年ぐらい子どもをつれて来ているので無くなるとさみしい。最後なので」
毎年、10万人近くが訪れていたちゅーピープール。元々は「チチヤスダイヤモンドプール」でした。1964年に開園し、ナイトプールなどが人気を呼びました。
しかし、今シーズンで営業を終えることとなり、跡地にはカープの大野練習場と寮が移転することになりました。
プールサイドには監視員の姿。子どもたちを見守っています。
■ちゅーピーパーク 高原寛正さん
「プール監視員には、おぼれる前に、事前に危ないと思ったら声をかけなさいと。浮輪につかまらず、深い方にいったら浮輪をつけなさいと」
楽しい時間はアッという間でした。
■お父さん
「夏はちゅーピープールと子どもの成長の思い出。身長も抜いていきましたからね」
だれもいなくなったプールに、高原さんの姿がありました。
■ちゅーピーパーク 高原寛正さん
Q)ちゅーピープールとは?
「職場以上、家みたいな感じ 。マイホーム」
午後4時30分。
真夏に癒やしを与えてくれた「ちゅーピープール」は60年の歴史に幕を下ろしました。
【2024年9月3日 放送】
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