広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。今回プレゼンするのは、木村和美アナウンサー。広島市中心部の紙屋町と八丁堀エリアで行われる社会実験ついてプレゼンします。
現在、再開発が大きく進んでいる紙屋町・八丁堀エリアを、通称『カミハチエリア』と呼びます。そのカミハチエリアと広島駅を結ぶ「相生通り」で進められているのが『 トランジットパーク構想』です。
『トランジットパーク構想』とは、相生通りを歩行者と公共交通機関のみの空間とし、人々が過ごしやすく魅力的な場所にしていこうとする構想です。
この構想を実現するために、社会実験を行っている団体が『カミハチキテル』という官民連携の街づくりプラットフォームです。これまで、ウッドデッキやコンテナ店舗を相生通りに設置して人々が休む空間や、基町クレドに机とイスを設置しておしゃれな屋外滞留空間を作るなど、3回の社会実験を行っています。
『カミハチキテル』は、広島にある3つのプロスポーツチーム「サンフレッチェ広島」「広島ドラゴンフライズ」「広島東洋カープ」とコラボレーションし、9月28日土曜日から新たな社会実験として『ウォークスタンプラリー』を行います。試合観戦だけでなく、相生通りを歩いて試合会場へ向かう道中を楽しむという取り組みです。試合日に、各チームのユニフォームの色で相生通りを染める企画で、スポーツをこんなにも絡めることができるのは、スポーツ王国広島ならではです。最初に、スタート地点でスタンプラリーの台紙・オリジナルノベルティのトートバック・試合観戦チケットを受け取ります。次に、相生通りにある3か所のチェックポイントでスタンプをもらいます。最後に、集めたスタンプラリーの台紙とステッカーをゴールの試合会場で交換します。その後、試合観戦を楽しみます。
9月28日には、サンフレッチェ広島と首位を争うFC町田ゼルビアとの試合がエディオンピースウィング広島で、9月29日には、広島カープと中日ドラゴンズとの試合がマツダスタジアムで、10月23日には、B1広島ドラゴンフライズと茨城ロボッツとの試合が、今シーズン初めて広島グリーンアリーナで行われます。
各試合先着300名で、観戦チケット・オリジナルトートバッグ・オリジナルステッカーが付いて、参加費は6000円です。トートバッグは、3球団のマスコットが共演した可愛らしいデザインになっています。また、チケットは現在販売中で、各試合を観戦する席は決まっているそうです。詳しくは『相生通りを歩こう!スタンプラリー』で、検索してください。
「ウォークラリー」が行われる相生通りには、途中で休憩ができるように植木と一体化したベンチ『グリーンファニチャー』が設置されます。この実験は、これまで『カミハチキテル』がアンケートの中で得た「街中に緑が少ない」「座る場所がない」という、街中の課題を解決するために実施するそうです。植木のそばに人々が休む空間やベンチがあると、緑と街の雰囲気を感じながら一息つくことができます。緑が身近にあることで、街としても潤う印象があります。今後、グリーンファニチャーの設置により街中に緑が増えて、どのように印象が変わったのかなどをアンケートで調査し、街づくりに生かしていくということです。
多くの人が利用する相生通りが、居心地の良い空間に変わっていくための取り組みに、今後も注目です。相生通りを中心とした『ウォークラリー』は、9月28日から始まります。また、相生通りの今後の構想などを説明したパネルも展示されます。皆さんも参加してみてはいかがでしょうか。
《2024年9月19日 広島テレビ『テレビ派』で放送》