行方不明になっていた知的障害のある女の子を保護したとして、広島市内の中学生に警察から感謝状が贈られました。
きっかけになったのは女の子が身につけていたあるマークでした。
「知らない人なのに手を振ってきたので、どしたん?」
中学1年生の佐伯嶺旺さん、定森敦士さん、今岡柾人さん。
3人は広島市佐伯区のバス停付近にいた8歳の女の子を保護し母親に引き渡したとして警察から感謝状を受け取りました。
8月21日、保護者から「知的障害のある娘が自宅からいなくなった」と警察に通報がありました。
今岡さんと定森さんは塾に行く途中、バス停で困っている様子の女の子を発見。
佐伯さんも合流しましたが、女の子と意思疎通がとれない中、リュックにあるものを見つけました。
「鞄を見つけた時にヘルプマークがあって、電話番号が書いてあったので電話しました」
連絡を受けた母親はおよそ30分後にかけつけました。
「車が来た瞬間(女の子が)泣き出してお母さん出てきたらどっちも泣いていた 助けて良かった」
今回、女の子の保護に役だったヘルプマーク。
広島県は2017年から無料で配布しており、今年3月までにおよそ3万6000個が配られています。
■県 障害者支援課 畝本孝彦 自立支援担当監
「義足や内部障害、妊娠初期など外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方が、周囲に配慮を必要としていることを知らせることを目的としている」
「ヘルプマークを提示された場合は、何らかの配慮や援助を必要としている可能性があるので、自分にできる範囲で必要な支援をして頂きたい」
自宅からおよそ2キロ離れた場所まで移動していた女の子。
ヘルプマークに気付いた3人の行動が女の子の保護につながりました。
【2024年9月24日 放送】
この記事の動画はこちらから再生できます