一部区間で存廃が議論されているJR芸備線を盛り上げようと、列車の中で地酒を楽しむイベントが開かれました。参加者は、お酒と風景に酔いしれたようです。
9月28日のJR三次駅。
二両編成の列車に、大きな荷物を持って次々と乗り込む人たちの姿がありました。
「出発進行!乾杯!」
すると、号令を合図に、車内の至る所で酒盛りが始まりました。
■客
「最高!おいしい!」
■杜氏
「さらっとして食事を邪魔しない、香りも控えめなお酒となっております」
振舞われた酒は、庄原市や安芸高田市の蔵元が作った日本酒など。
一部区間で存廃が議論される芸備線沿線の魅力を発信し、地域の活性化に繋げようと「呑み鉄鈍行ちどり足号」が企画され、東京や滋賀など、全国からおよそ70人が参加しました。
■ガイド
「白い花はソバの花でございます」
「今、西城町民の約3割が来ています」
「左側200m!岡本太郎!見えるか!芸術は爆発だ!」
景色も楽しみながら、お酒が進みます。
中には農業の収穫などで使うカゴを台に楽しむ人や、列車の揺れが心地よかったのか、寝てしまう人まで…
■参加者
「景色もいいですしいい感じに酔っていく」
「この振動がいいと思う。ガタンガタンと」
「こういうのを度々計画して、芸備線を残してほしい」
およそ1時間20分かけ、今回の終点「備後落合駅」に着いた一行。
存廃に揺れる駅では記念撮影をしたり、リンゴや竹屋饅頭といった地元の特産品を購入したり、沿線の魅力に酔いしれる一日となりました。
■芸備線魅力創造プロジェクト代表 横川修さん
「沿線の景色や特産品など、良いものがたくさんあると全国の人に知ってもらいたい」
「自治体や地元の人と一緒になって、これからもやっていきたい」
【2024年9月30日放送】
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